
【この記事はこんな方に向けて書いています】
- 「楽して稼げる」副業がないかと、ネットサーフィンを続けている方
- SNSで見かける高額な副業コンサルや情報商材の購入を、少しでも検討している方
- 副業を始めたいが、何から手をつけていいか分からず、「誰かに正解を教えてほしい」と思っている方
- すでにお金を払って学んだのに、一向に稼げるようにならず、途方に暮れている方
「スマホ1台で月収50万円!」「未経験の主婦でもできた、秘密の物販ノウハウ!」。SNSを開けば、そんな甘い言葉であなたを誘惑する“副業の先生”たちで溢れかえっています。将来への漠然とした不安から、藁にもすがる思いで、その数十万円もする高額なコンサルや情報商材に、なけなしのお金を投じようとしていませんか。
ですが、お願いです、一度立ち止まってください。厳しいことを言いますが、その一歩は、あなたが夢見る成功への近道では決してありません。それは、虎の子の資産を失い、時間と自信を奪われ、永遠に稼げない「養分」であり続けるための、片道切符です。今回は、なぜ「お金を出して副業を教えてもらう」という行為そのものが、あなたが成功することから最も遠い選択肢なのか、その構造的な問題を、一切の忖度なく暴いていきます。
なぜ、あなたは「答え」をお金で買おうとするのか
まず、あなた自身の心に問いかけてみてください。なぜ、あなたは副業を「教えてもらおう」とするのですか。その根底にあるのは、「失敗したくない」「楽をしたい」「誰かに正解を示してほしい」という、典型的な「消費者マインド」ではないでしょうか。
しかし、思い出してください。副業とは、あなたがサービスや価値を「提供する側」、つまり「事業者」になる行為です。それなのに、あなたの頭の中は、お金を払ってサービスを「受ける側」である消費者のまま。この根本的なマインドセットの矛盾こそが、全ての失敗の始まりなのです。事業者として成功するために必要なのは、与えられた正解をこなす能力ではありません。
彼らが本当に売っているのは「ノウハウ」ではない
次に、彼ら“先生”のビジネスモデルを冷静に見てみましょう。彼らが本当に売っているのは、「誰でも稼げる万能なノウハウ」なのでしょうか。いいえ、違います。もし本当にそんなノウハウがあるなら、ライバルを増やすような真似はせず、自分たちだけで独占して儲けるはずです。
彼らが売っているのは、「あなたでも稼げるかもしれない」という、甘い「希望」や「夢」という名の感情です。国民生活センターには、毎年、「簡単に儲かると思ったのに、高額な契約を結ばされた」といった副業に関する相談が後を絶ちません。これは、多くの人がノウハウという「実体」ではなく、夢という「幻想」にお金を払っている何よりの証拠です。彼らのビジネスは、あなたを稼がせることではなく、「あなたに教えること」で成り立っているのです。
副業で稼ぐために、本当に必要な“たった一つ”のスキル
では、副業で稼ぐために本当に必要なスキルとは何なのか。それは、動画編集でも、Webデザインでも、ライティングでもありません。それらの個別スキルは、あくまで枝葉です。
本当に必要な、たった一つの幹となるスキル。それは、「自走力」です。つまり、誰も答えを知らない問題に直面した時に、自力で情報を調べ、仮説を立て、試行錯誤し、なんとかして問題を解決に導く力。これだけです。市場は常に変化し、昨日までのノウ-ハウは、明日にはゴミになっています。そんな予測不可能な世界で生き残れるのは、正解を教えてもらうのを待っている人ではなく、自分で正解を創り出せる人だけなのです。
結論:教わるな、自分で盗め。そして試せ
もうお分かりですね。「教わる」という受け身で、消費者根性の染みついた姿勢を、今すぐ捨ててください。あなたが持つべきは、「盗む」という、貪欲で能動的な事業者としての姿勢です。
成功している人のやり方を、血眼になって観察し、徹底的に模倣し、そして自分なりに改善を加えて、すぐに試す。その過程で必要な知識や情報は、今の時代、良質な書籍やネット記事で、無料で、あるいは数千円も出せば、いくらでも手に入ります。
あなたが数十万円を投資すべきは、誰かの薄っぺらい情報商材ではありません。試行錯誤の質と量を増やすための、高性能なパソコンや、作業に集中できる環境、あるいは、新しい知識をインプットするための書籍代です。消費者から事業者へ。そのマインドセットの変革こそが、あなたが稼ぐための、唯一にして最初のステップなのです。
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