
【この記事はこんな方に向けて書いています】
- 「ChatGPTを使えば楽して稼げる」と、淡い期待を抱いている方
- 話題のプラグインを片っ端から試しているが、全く成果に繋がらない方
- 自分の仕事やキャリアに、AIをどう活かせばいいのか本気で悩んでいる方
- 小手先のテクニックではなく、AI時代を生き抜くための「思考法」そのものを知りたい方
「ChatGPTプラグインを使ったら、年収が5倍になった」
もし君が、こんな甘い言葉に惹かれてこの記事を開いたのなら、最初に謝っておく。
君が探している「押すだけで年収が上がる魔法のボタン」は、ここにはない。
今すぐこのページを閉じて、他のキラキラした成功体験談を探しに行った方がいい。
だが、もし君が、AIという強力すぎるツールとの本当の向き合い方を知り、自らの市場価値を根本から爆上げしたいと本気で願うなら、もう少しだけ付き合ってほしい。
これは、単なるツール解説じゃない。AIに仕事を奪われる側から、AIを意のままに操り、圧倒的な成果を出す側へとシフトするための、思考のOSを書き換えるためのコラムだ。
結論:年収を上げたのは「プラグイン」ではない
いきなり結論から言って、君の期待を裏切ろう。
僕の年収を5倍にしたのは、特定のChatGPTプラグインではない。
断言するが、年収を上げたのは、目の前にある課題を正確に定義し、その解決のために最適な「武器」としてプラグインを選択し、常人には不可能なレベルで使い倒す「僕自身の思考力」だ。
多くの人は、本質を完全に見誤っている。
彼らは常に「どのプラグインが儲かるのか?(What)」ばかりを探し求めている。
WebPilotがいいのか、いや、Noteableこそが最強だ、と。
馬鹿げている。それは、超一流の料理人が「最高の包丁はどれか?」と議論するようなものだ。
重要なのは、包丁の種類じゃない。食材の特性を理解し、完成させたい料理を明確にイメージし、そのために最適な一本を選び、使いこなす料理人の「腕」そのものだろう。
プラグインは、ただの道具だ。それ以上でも、それ以下でもない。
その道具に、君の人生を変えるほどの力があると本気で信じているなら、それは思考停止だ。
君は、AIに使われる側になる典型的なパターンに、どっぷり浸かっている。
君は「命令する側」か?「命令される側」か?
では、AIに「使われる側」と「使いこなす側」とでは、何が決定的に違うのか。
それは、AIに対する「命令の解像度」だ。
使われる側の人間は、こう命令する。
「このURLの記事を要約して」
これでは、君はAIという賢すぎる新入社員に、ただの雑用をさせているだけだ。
一方、使いこなす側の人間は、こう命令する。
「WebPilotでこのURLの記事と、こちらの競合分析レポートを読み込ませる。二つの情報を比較し、僕が提案しようとしている新サービスの『独自性』と『弱点』を、それぞれ3つずつ箇条書きで抽出してくれ。さらに、その弱点を補強できるような海外の成功事例を、追加で3つ探し出して提示しろ」
この違いが、わかるだろうか。
前者はAIに「答え」を求めている。後者はAIを「思考の壁打ち相手」であり「超高速リサーチアシスタント」として、自分の手足のように酷使している。
使いこなす側は、自分の中に明確な「問い」と「仮説」を持っている。その仮説検証のプロセスを、プラグインを使って圧倒的に高速化、高精度化しているに過ぎない。
彼らは、プラグインを探すことに時間を使わない。
自分の「問い」を磨き上げることに、全リソースを投入しているのだ。
5倍になったのは年収じゃない。「課題設定能力」だ
結局のところ、「年収が5倍になった」というのは、後からついてきた結果論でしかない。
本当に5倍になったものがあるとすれば、それは僕の「課題設定能力」と「思考のスピード」だ。
ChatGPTとプラグインという「相棒」を手に入れたことで、これまで一人では一週間かかっていたリサーチと分析が、わずか数時間で終わるようになった。
その結果、僕は他の誰よりも多くの時間を「本当に価値のある仕事」、つまり「どんな課題を解決すべきか?」という、人間にしかできない根源的な問いと向き合うことに使えるようになったのだ。
AIは、答えを出すのは得意だ。だが、「正しい問い」を立てることはできない。
これからの時代、価値を生むのは後者だ。
もし君が本気で自分の価値を上げたいなら、今すぐ「おすすめプラグイン10選」みたいな記事を読むのはやめろ。
代わりに、君が今、仕事で抱えている一番大きな課題は何かを、紙に書き出せ。
そして、その課題を解決するために、ChatGPTとプラグインをどう「利用」できるか、知恵を絞れ。
AIは、君を楽させるための道具じゃない。
君という人間の知性を、限界を超えて増幅させるための「思考の増幅器」なのだ。
その事実に気づき、行動を変えた者だけが、AI時代を笑って生き残ることができる。
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