
【この記事はこんな方に向けて書いています】
- これから基本情報技術者試験の勉強を始めようと思っている、IT未経験者・初学者の方
- 一度受験したけれど、残念ながら不合格となってしまい、再挑戦を考えている方
- 効率的な勉強の進め方や、おすすめの学習ツールを知りたい方
- 科目A試験(旧・午前試験)と科目B試験(旧・午後試験)の、それぞれの対策法を知りたい方
- 独学での合格に、少し不安を感じている方
ITエンジニアの登竜門として、また、全てのビジネスパーソンにとってITリテラシーの証明となる「基本情報技術者試験」。キャリアアップのために挑戦してみたい、と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、「何から手をつけていいか分からない…」「参考書を買ってはみたものの、専門用語だらけで挫折しそう…」と、学習の第一歩でつまずいてしまうケースも少なくありません。
基本情報技術者試験は、出題範囲が非常に広く、やみくもに勉強しても、なかなか合格にはたどり着けない試験です。
ですが、ご安心ください。正しい手順で、効率的に学習を進めれば、IT未経験の方でも十分に一発合格が狙えます。
この記事では、IT初心者の方でも挫折することなく、最短ルートで合格を目指すための「王道の勉強法」を、具体的な5つのステップで徹底的に解説します。
もう勉強法で迷うのは終わりにしましょう。この記事を読んで、自信を持って合格への第一歩を踏み出してください。
まずは敵を知ろう!基本情報技術者試験の全体像
本格的な勉強を始める前に、まずは「敵」、つまり試験の全体像をしっかりと掴むことが重要です。ゴールがどこにあるか分かれば、進むべき道も明確になります。
基本情報技術者試験は、大きく2つの科目で構成されています。
科目A試験(旧・午前試験) ITに関する幅広い基礎知識が問われる、知識問題が中心です。テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステム)、マネジメント系(開発技術、プロジェクトマネジメント)、ストラテジ系(企業活動、法務)など、とにかく範囲が広いのが特徴。ここは、コツコツとした暗記が重要になります。
科目B試験(旧・午後試験) 知識だけでなく、読解力や論理的思考力が問われる、思考力問題が中心です。特に、「情報セキュリティ」と「アルゴリズムとプログラミング」の2分野から、重点的に出題されます。
合格基準は、科目A・科目Bともに、1000点満点中600点以上の得点が必要です。どちらか一方だけできても合格できないため、バランスの取れた学習が求められます。
【ステップ1~3】インプットとアウトプットで基礎を固める
試験の全体像を掴んだら、いよいよ学習スタートです。特に重要な序盤から中盤にかけては、以下の3ステップで進めましょう。
ステップ1:参考書を1冊、ざっと読み通す
まずは、市販の参考書を1冊用意し、最初から最後までざっと読み通してみましょう。ここでのポイントは、「完璧に理解しようとしない」ことです。分からない用語が出てきても、気にせず読み進めてください。目的は、試験範囲の全体像を、ぼんやりとでもいいので掴むことです。
ステップ2:すぐに科目Aの過去問を解き始める
参考書を一周したら、すぐに科目Aの過去問演習に入りましょう。インプットばかりしていても、知識は定着しません。実際に問題を解くことで、「参考書で学んだ知識が、こういう形で問われるのか」ということを体感できます。
ステップ3:間違えた問題を徹底的に復習する
過去問を解いて、最も重要なのがこのステップです。解きっぱなしにするのが一番よくありません。なぜ間違えたのか、どの知識が足りなかったのかを、答えの解説を読み、参考書の該当ページに戻って、完璧に理解できるまで復習します。この「アウトプット→インプット」の繰り返しこそが、知識を盤石にする最強のサイクルです。
【ステップ4】最重要関門!科目B(アルゴリズム)の対策法
多くの受験者が、一番の壁と感じるのが、科目Bの「アルゴリズムとプログラミング」です。ここは、単なる暗記だけでは歯が立ちません。
しかし、攻略法はあります。まずは、擬似言語の基本的な「お作法」(変数の宣言、繰り返し、条件分岐など)を、参考書でしっかりと理解しましょう。
その後は、とにかく手を動かすことです。簡単なプログラム問題を、自分で紙に書き写してみる(通称:写経)。そして、プログラムがどの順番で、どのように動いていくのかを、図を書きながら一つひとつ丁寧に追っていく。この地道な作業が、アルゴ-リズム的思考力を養う上で、非常に効果的です。焦らず、じっくりと問題に向き合う姿勢が大切です。
【ステップ5】本番さながらの演習で総仕上げ
試験日が近づいてきたら、総仕上げに入ります。
基本情報技術者試験は、CBT方式(コンピュータを使った試験)で実施されます。そのため、「過去問道場」といったWebサイトを活用し、パソコン上で時間を計りながら問題を解く練習をしましょう。本番の形式に慣れておくだけで、当日の焦りを大きく減らすことができます。
また、市販の模擬試験を一度は解いてみるのもおすすめです。本番と同じ時間配分で、自分の実力がどのくらいか、どの分野がまだ弱いのかを客観的に把握し、最後の追い込みに繋げましょう。
まとめ:継続こそが合格への唯一の道
IT初学者が、基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は、一般的に約200時間と言われています。
しかし、どんなに優れた参考書や勉強法があっても、それを継続できなければ意味がありません。
合格への一番の近道は、特別な裏技ではなく、「毎日少しでもいいから、必ず勉強に触れる」という習慣を作ることです。通勤中の15分にスマホで過去問を解く、寝る前に30分だけ参考書を読む。その小さな積み重ねが、やがて大きな力となります。
この記事で紹介した5つのステップを信じて、今日からコツコツと学習を続けてみてください。合格は、必ずあなたの手の届くところにあります。
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