【社内政治の犠牲者たち】“いい人”から潰される。あなたの会社にもいる“政治クラッシャー”の餌食になる人の特徴

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【この記事はこんな方に向けて書いています】

  • 真面目に仕事をしているだけなのに、なぜか足を引っ張られると感じている方
  • 会社の理不尽な人間関係や派閥争いに、心をすり減らしている方
  • 「仕事さえできればいい」という綺麗事を、もはや信じられなくなっている方
  • これから組織で生き抜くために、泥臭いリアルな護身術を知りたい全ての方

(舞台袖から一人の人物が現れる。落ち着いているが、その目には数々の戦場をくぐり抜けてきたような鋭さがある)

どうも。 今日は、会社という名の魔境に渦巻く、避けては通れないテーマ…『社内政治』について、非常に泥臭い話をします。

「仕事さえちゃんとやっていれば、政治なんて関係ない」 僕も昔は、本気でそう思っていました。でも、それはあまりにも無邪気な、綺麗事でした。

なぜ、真面目で仕事熱心な“いい人”ほど、理不尽な社内政治の渦に巻き込まれ、静かに心を壊していくのか。 今日は、僕がこの目で見てきた、あまりにも多くの犠牲者たちの、悲しい共通点についてお話しします。

共通点1:「正論」という名のナイフを振り回す、無邪気な正義マン

まず、真っ先に潰されるのがこのタイプです。 会議の場で、臆することなくこう言い放つ人。 「それはルール上、間違っています!」 「効率を考えれば、絶対にこちらの案が正しいです!」

…素晴らしい。実に清々しいほどの正論です。でも、だからこそ、危ない。

会社という組織は、残念ながら、正しさや合理性だけで動いているわけじゃないんです。そこには、上司のメンツ、部署間の縄張り意識、過去から続く謎の慣習といった、言葉では説明できないドロドロした感情や力学が渦巻いています。

あなたの振りかざした「正論」というナイフは、知らず知らずのうちに、そうした面倒な人たちのプライドをズタズタに切り裂いているかもしれない。 仕事というのは「正しいこと」を言うことじゃないんです。「物事を円滑に前に進める」こと。この本質を理解していない無邪気な正義マンは、真っ先に煙たがられ、排除の対象になります。

共通点2:「中立」という名のコウモリ野郎だと思われる、八方美人

次に危険なのが、「私はどちらの味方でもありません」「中立な立場で客観的に…」と、誰にでもいい顔をするタイプです。

A部長とB部長が対立している。その間で、うまく立ち回っているつもりかもしれない。でも、この「中立」というスタンスこそが、あなたの首を絞めることになる。

なぜなら、A部長からは「あいつはB部長のスパイかもしれない」と思われ、B部長からは「いざという時、あいつは頼りにならない」と見なされるから。結果、誰からも信用されず、ただ一人、孤立していくんです。

エン・ジャパンの調査では、退職理由の上位に常に「人間関係」がランクインします。これは、組織内の力学から逃れられる人が、いかに少ないかを示している。平時は良くても、組織に何か大きな変化があったとき、真っ先に切り捨てられるのは、どっちつかずの「コウモリ野郎」だと、肝に銘じてください。

共通点3:情報を渡さない、抱え込む“裸の王様”

そして最後に、これが本当に多いんですが、自分の仕事や情報を、必要以上に抱え込んでしまう人です。

「この仕事は、自分にしかできない」 「進捗は、完璧になってから報告しよう」

その責任感やプロ意識は立派です。でも、組織で生きる上では、極めて危険な行為です。

なぜなら、周りから見れば、あなたが「何をやっているか分からない不気味な存在」にしか見えないから。相談もされない、報告もない。そんな人は、いざあなたがトラブルに巻き込まれたとき、誰も助けてくれません。だって、あなたの仕事を知らないんですから。擁護のしようがないんです。

逆に、自分の仕事の状況や課題を、こまめに上司や関係者に共有しておくこと。一見、面倒な「報連相」こそが、自分の仕事に周りを巻き込み、「私は正しく仕事を進めていますよ」というアリバイを作る、最強の政治的防衛術になるんです。

社内政治は、汚いとか、面倒だとか言って、見ないふりができるものじゃありません。それは、人間が3人以上集まれば必ず発生する、組織の“OS”なんです。

このOSの上で、あなたの実力が理不尽に潰されないように。 仕事のスキルを磨くのと同じくらい、組織で生き抜くための、したたかさを。

どうか、身につけてください。“いい人”のままで、終わらないために。

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