
【この記事はこんな方に向けて書いています】
・毎朝「今日はやる気が出ない…」と感じてしまうビジネスパーソン
・モチベーション維持に疲れ、仕事がルーティン化してしまった方
・成果を出しつつ、心の余裕を大切にしたい働き方改革実践中のリーダーやマネージャー
仕事にモチベーションを求めないほうがいい理由は、大きく分けて3つあります。まず、モチベーションは波があるものだからです。ある調査では、約7割のビジネスパーソンが「やる気が上下して仕事に影響している」と回答しており、モチベ基準で仕事をすると、月内で平均3日以上は手が止まってしまうといいます。また、モチベが高い日は確かに捗りますが、その直後に急激な落ち込みを招く「バーンアウト」が発生しやすいのも事実です。
次に、モチベ依存は長期的な成果を阻害します。モチベに頼っていると、「今日は気分が乗らないから休もう」と自己都合で調整しがちです。実際、業務にルールを設けずモチベ任せで働いたチームは、定時退社率が平均65%と高い反面、締切遅延率も30%超と、二極化のリスクを抱えています。それよりも「淡々と取り組む習慣」を持つほうが、安定した成果を維持しやすいのです。
3つ目は、モチベを追い求めると自己肯定感が下がるから。高い目標を立て、その達成状況で自分を評価すると、未達時に強い自己否定につながります。特に30代以上の管理職では、過去の成功体験に縛られ、新しい挑戦に二の足を踏みやすいというデータもあります。
では、モチベに頼らない具体的な「続ける力」の高め方を5ステップで解説します。
1.タスクを「短時間単位」に分割する
大きな仕事をそのまま抱えるとプレッシャーになります。まずは「10分でできる仕事」をリストアップし、スケジュールに組み込みましょう。例えば、企画書の章立てを考えるのに10分、メール返信をまとめて10分、という具合です。心理学で「スモールウィン効果」と呼ばれ、成功体験が小刻みに得られることで、自然と次の行動に移りやすくなります。
2.ルーティン化して「スポットライト効果」を下げる
毎朝9時~9時15分は必ずメールチェック、9時15分~9時30分はタスク整理、など時間割を固定しましょう。人は新しいことに取りかかる際、脳のエネルギーを約20%消耗すると言われていますが、ルーティン化すればそのコストが大幅に下がります。
3.「やらないことリスト」を明文化する
やることを絞ると、集中力が増します。たとえば「会議後の雑談はしない」「SNSは通知オフ」など、業務時間中に手を出さないことをリスト化しましょう。優先順位を明確にすると、無駄な行動が減り、結果的に生産性が約15%向上するといわれています。
4.休息もタスク化する
人間の集中限界は平均90分と言われ、そこを超えると生産性が急降下します。60~90分ごとに5分~10分の休憩をスケジュールに組み込むことで、効率を保ちつつ疲労をリセットできます。
5.定期的に「振り返りタイム」を設ける
週に1度、15分だけ今週の進捗と課題を振り返りましょう。SMART(具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限)な目標設定を行い、改善ポイントを明確にすることで、次週以降の行動がブレにくくなります。
これらを継続するコツは「高いモチベを維持しようとしない」こと。モチベが上がったらラッキー、下がっても気にしない。淡々とタスクをこなし、習慣化の壁を超えるほうが、結果的に大きな成果へとつながります。
実際に、あるIT企業ではこの手法を導入後、生産性が平均22%向上し、社員の残業時間は月平均8時間減少しました。モチベ任せから脱却し、「続ける仕組み」を取り入れた明確な成果と言えるでしょう。
モチベーションは、高くしようとすると逆に消耗します。
ぜひ今日から「モチベに頼らない」新しい働き方を取り入れて、安定して成果を出しつつ、心の余裕も手に入れてくださいね。
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