【儲かるのはどっち？コンサルと顧問、年間費用徹底対決】

【この記事はこんな方に向けて書いています】
・自社の経営改善や新規事業立ち上げに外部人材を活用したい経営者・役員の方
・「顧問かコンサルか」でどちらに予算を投じるべきか迷っている経営企画担当者
・費用対効果を重視し、最適な支援スタイルを選びたいビジネスリーダー

「年間でいくらかかるのか？」は、コンサル導入か顧問契約かを判断する際の最大のポイント。一般にコンサルティング会社のプロジェクト費用は数百万円～数千万円単位、顧問契約は月額数十万～百万円程度の定額制、というイメージがありますが、実際に数字で比較してみると、その差と使いどころが明確になります。今回は企業100社へのアンケート調査（2024年実施）と業界平均データをもとに、コンサルと顧問の「年間コスト」「活用メリット・デメリット」を徹底解説します。

１．コンサルティング費用の相場

コンサルは「プロジェクト単位」「時間単価」「成果報酬型」など契約形態が多様ですが、最も一般的な「プロジェクト型」の料金レンジは以下の通りです。

中小企業向けパッケージプラン：300万～800万円／案件
戦略コンサルティング（3～6ヶ月）：1,000万～3,000万円／案件
大手グローバルファーム（6～12ヶ月）：5,000万～2億円／案件

アンケートでは、上記の平均的プロジェクト費用を「年間に複数回依頼する」と回答した企業は全体の約12％。一度にまとまった予算をかける代わりに、期間限定で集中支援を受ける企業が多い結果です。

コンサル料金の内訳例（中小企業A社の場合）

診断フェーズ（1ヶ月）：100万円
戦略策定フェーズ（2ヶ月）：200万円
実行支援フェーズ（3ヶ月）：400万円
合計：700万円／6ヶ月

半年で700万円、年間換算すると1,400万円規模。規模の小さい支援に分割すると若干割高になる傾向があります。

２．顧問契約費用の相場

一方、顧問（アドバイザー）は「月額定額制」が中心で、業種や求める役割、経歴によって幅があります。

若手専門家顧問（業務経験5年程度）：月額10万～30万円
中堅プラクティショナー顧問（経験10年程度）：月額30万～50万円
エグゼクティブ顧問（元CxOクラス）：月額50万～100万円
社外取締役・監査役（上場企業レベル）：月額100万～200万円

アンケートでは、顧問契約をしている企業の平均月額は約45万円、年間費用にすると約540万円と回答がありました。

３．年間費用で比較まとめ

役割	コンサルティング	顧問契約
年間コスト目安	1,000万～5,000万	120万～1,200万
契約期間	短期・中期（3～12ヶ月単位）	長期（1年以上）
費用発生パターン	一括・分割	月額定額
活用タイミング	プロジェクト開始時	日常的な相談・伴走