9割が知らない副業の罠。始める前に“絶対に”確認すべき3つのこと

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【この記事はこんな方に向けて書いています】

  • 副業に興味はあるけど、何から始めればいいか分からず一歩が踏み出せない方
  • 会社に副業がバレないか、不安に思っている会社員の方
  • 「簡単に稼げる」という甘い言葉に、少し疑問を感じている方
  • 副業で失敗して、本業やプライベートに支障をきたしたくない、堅実なあなた

物価は上がるのに、給料はなかなか上がらない…。「あと月5万円でも収入が増えたら、生活が楽になるのに」。そんな思いから、副業に興味を持つ人が増えていますよね。

しかし、その一方で、副業を始めたことで、かえってトラブルに巻き込まれたり、本業に支障をきたしたりして、後悔する人がいるのも事実です。ある調査でも、副業における課題として「時間管理の難しさ」や「本業との両立」を挙げる人が多くいます。

この記事では、「スマホ1台で月100万円!」といった夢物語ではなく、副業初心者が失敗しないために、始める前に“絶対に”確認しておくべき3つの注意点と、地に足のついた始め方を解説します。リスクをしっかり理解し、安全な第一歩を踏み出すこと。それこそが、あなたの副業を成功に導く、唯一の道なのです。

ステップ1:会社の「就業規則」を確認する。バレないは幻想

副業を始める前に、まずやるべき最も重要なこと。それは、あなたの会社の「就業規則」を確認することです。

「言わなければバレないだろう」という安易な考えは、絶対にやめてください。副業の収入によって住民税の額が変わり、会社の経理担当者に気づかれる、といったケースは実際にあります。軽い気持ちで始めた副業が、本業での信頼を失う原因になったり、最悪の場合、懲戒処分の対象になったりする可能性もゼロではありません。

まずは、あなたの会社の就業規則に「副業」に関する規定があるかを確認しましょう。「原則禁止」なのか、「許可制」なのか、あるいは「届出制」なのか。許可制や届出制の場合は、どのような手続きが必要で、どんな条件(同業他社での副業は禁止など)があるのかまで、しっかりと読み込んでください。

会社とのルールを守ること。それが、安心して副業を続けるための、社会人としての大前提です。

ステップ2:「年間所得20万円」の壁。税金の基本を知る

次に、多くの初心者がつまずくのが「税金」の問題です。副業で得た収入には、当然ながら税金がかかります。

会社員の場合、覚えておくべき最も重要なルールは、「副業での所得が年間で20万円を超えた場合、自分で確定申告をしなければならない」ということです。

ここで注意したいのが、「収入」ではなく「所得」という点です。所得とは、売上(収入)から、その仕事のためにかかった経費(例:PC購入費、交通費、書籍代など)を差し引いた金額のこと。この所得が年間20万円、つまり月平均で約1万7000円を超えると、確定申告の義務が発生します。

もし確定申告を怠ると、本来納めるべき税金に加えて、無申告加算税や延滞税といったペナルティが課せられる可能性があります。「知らなかった」では済まされない、お金の基本ルール。これを理解しておくことが、安心して稼ぐための必須知識です。

ステップ3:「時間」と「スキル」の棚卸し。いきなり稼ごうとしない

さあ、ルールを確認したら、いよいよ副業選びです。しかし、ここで焦って「一番稼げそうなもの」に飛びつくのはやめましょう。挫折する人の典型的なパターンです。

まずは、あなたの「時間」と「スキル」を棚卸しすることから始めます。

平日の夜や週末に、無理なく副業に充てられる時間は、具体的に週何時間ありますか?その時間内で完結できる副業を選ぶことが、本業と両立させるための絶対条件です。

次に、あなたの得意なことや、本業で培ってきたスキルを書き出してみましょう。資料作成が得意ならプレゼン資料の作成代行、細かい作業が好きならデータ入力、SNSが好きなら企業のSNS運用サポートなど、まずは自分の「既存スキル」を活かせる副業から始めるのが、最も成功確率の高い方法です。

最初は「大きく稼ぐ」ことよりも、「無理なく続けられる」ことを最優先にしてください。「月5,000円でも、自分の力で稼げた!」という小さな成功体験こそが、あなたの自信となり、次の大きなステップへと繋がるのです。

副業は、あなたの人生の選択肢を豊かにしてくれる、素晴らしいツールです。しかし、それは正しい知識と堅実な準備があってこそ。焦らず、地道な一歩から、あなたの新しいキャリアを始めてみてください。


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