
【この記事はこんな方に向けて書いています】
- Stack OverflowやChatGPTのコードを貼り付け「動いた、ヨシ!」で終わらせがちな方
- 自分が書いた(貼り付けた)コードが「なぜ動くのか」を、自信を持って説明できないことがある方
- 開発スピードには自信があるが、原因不明のエラーに遭遇すると手が止まってしまう方
- これから本物の実力を備えたエンジニアになりたいと願う、すべての若手と学生の方
Stack Overflow、Qiita、そしてChatGPT。
現代のエンジニアは、ほんの数年前とは比べ物にならないほど、簡単に「正解らしきコード」にアクセスできるようになった。
素晴らしい時代だ。だが、その恩恵は、諸刃の剣でもある。
エラーが出れば、エラー文をそのままコピペ。欲しい機能があれば、「〇〇 実装」で検索し、ヒットしたコードをコピペ。
この「コピペ駆動開発」とも呼べるスタイルは、一見すると、驚くほど効率的に見えるかもしれない。
しかし、はっきり言おう。その行為は、君のエンジニアとしての成長を根元から腐らせ、未来の君自身とチームに、とてつもないツケを払わせる「思考停止という名の麻薬」だ。
この記事は、そんな麻薬に蝕まれつつある君に、その先に待つ苦い結末を突きつけ、本物の実力を築くための道を指し示す、厳しい処方箋だ。
君が作っているのは「砂上の楼閣」だ
君がコピペでつなぎ合わせて作ったそのアプリケーションは、一体、どれほど頑丈だろうか?
一見、問題なく動いているように見えるかもしれない。
だが、その内部は、なぜそう動くのかという原理原則を理解しないまま積み上げられた、無数のブラックボックスで満ちている。
それは、基礎工事を一切せずに、ただブロックを積み上げただけの「砂上の楼閣」と同じだ。
少しでも想定外の風(予期せぬ入力データやアクセス集中)が吹けば、あっけなく崩れ去る。
なぜなら、君は自分がコピーしてきたコードが、どんな前提条件のもとに書かれ、どんな副作用を持ち、どんなセキュリティ上のリスクを内包しているのか、何も知らないからだ。
今は良くても、必ずツケを払う時が来る。
将来の仕様変更、機能追加、OSやライブラリのアップデート…。
その時、君の作った砂上の楼閣は、修正しようにも、どこをどう直せばいいのか誰にもわからない「触るな危険」の塊と化す。
これこそが、エンジニアの世界で最も恐れられる「技術的負債」の正体だ。
君の安易なコピペは、未来のチームメンバーが返済しなければならない、利息付きの巨大な借金を作っている行為に他ならない。
「エラーメッセージ」から逃げるな
コピペ開発が君から奪う、最も大切な能力。
それは、「自力で問題を解決する力」、すなわちトラブルシューティング能力だ。
コピペ開発に慣れきったエンジニアは、エラーに遭遇した時、そのメッセージを読もうとしない。
その赤い文字列は、彼らにとってはただの「邪魔なもの」であり、すぐにGoogleやChatGPTにコピペして、新たな「答え」を探すためのキーワードでしかない。
だが、優秀なエンジニアは知っている。
エラーメッセージこそ、エンジニアにとって最高の「教科書」であり、成長の最大の起爆剤であることを。
なぜ、このエラーが出たのか。 プログラムは、どの行で、どんな状態だったのか。 このメッセージは、システムの内部で何が起きていることを示唆しているのか。
エラーメッセージを丹念に読み解き、仮説を立て、デバッガを使い、一つ一つ検証していく。
この地道で泥臭いプロセスこそが、アプリケーションの内部構造への深い理解を促し、どんな未知の問題にも立ち向かえる、本物の応用力を鍛え上げてくれるのだ。
エラーから逃げ、コピペで答えだけを探し続ける君は、永遠に「トラブルを解決できる人」にはなれない。
ただ、「解決策を検索するのが少し上手い人」で終わる。
巨人の肩の上に立つことと、ただ乗りすることの違い
「でも、先人の知恵を借りるのは、悪いことじゃないはずだ」
その通りだ。「巨人の肩の上に立つ」という言葉があるように、我々は、先人が築き上げたライブラリやフレームワーク、そしてネット上の知見を大いに活用すべきだ。
だが、君のやっているコピペ開発は、「巨人の肩の上に立つ」こととは、似て非なる行為だ。
それは、ただ巨人の背中に「おんぶに抱っこ」してもらっているだけだ。
真に「巨人の肩の上に立つ」とは、その巨人が、いかにしてその高みに到達したのか、その足跡、つまりコードに込められた設計思想や意図を理解しようと努め、敬意を払った上で、そこからさらに自分なりの一歩を踏み出すことを意味する。
まずは、安易にコピー&ペーストするのをやめろ。
面倒でも、自分の手でコードを一行一行打ち込んでみろ(これを「写経」という)。
その一行が、何を意味するのか。なぜ、このAPIがここで呼ばれるのか。考えろ。調べろ。
その地道な努力の先にしか、本物の実力は築かれない。
コピペは、あくまで最後の手段。思考のショートカットではなく、理解を深めるための「補助輪」として使うんだ。
その一線を守れるかどうか。それが、君がただの「コピペ職人」で終わるか、価値ある「ソフトウェアエンジニア」になれるかの、分水嶺だ。
#エンジニア #プログラミング #Z世代 #キャリア #技術的負債
1169文字
メタディスクリプション(120文字) 【Z世代に警告】そのコピペ、未来の技術的負債です。Stack OverflowやChatGPTを使った安易な「コピペ開発」が、あなたの成長を止め、キャリアを蝕む理由を徹底解説。思考停止のワナから抜け出し、本物の実力を築くための思考法とは。
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