SESは本当に“搾取”される?自社開発と生涯年収を徹底比較したら衝撃の結果に…

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【この記事はこんな方に向けて書いています】

  • SESか自社開発か、キャリアの選択に迷っているエンジニア
  • 今の会社の給料に不満があり、年収アップを目指している方
  • 「SESは年収が低い」という噂の真相を知りたい方
  • 将来的に高年収エンジニアになるためのキャリアパスを知りたい方

ITエンジニアのキャリアを考えた時、誰もが一度はぶつかる究極の問い。「SESと自社開発、結局どっちが稼げるの?」

ネット上には「SESはやりがい搾取だ」「自社開発は天国で高給取り」といった極端な意見も溢れていて、一体何を信じればいいのか混乱してしまいますよね。

この記事では、そんな永遠のテーマに終止符を打つべく、両者の年収構造の違いから、年代別のリアルな年収、そして生涯年収の可能性まで、忖度なしで徹底比較します。

大手転職サイトのデータを分析すると、20代のうちは両者の平均年収に大きな差はありません。しかし、30代以降でその差はハッキリと開いていく傾向があります。なぜ、そんなことが起きるのか?そのカラクリを紐解き、あなたがどちらの道を選ぶべきか、その答えを見つけていきましょう。

年収構造の決定的な違い:還元率 vs 事業の成長性

まず、給料がどう決まるのか、その仕組みが全く違います。

SESの年収を大きく左右するのは、クライアントから支払われる「単価」と、そのうち何パーセントが自分の給与に反映されるかという「還元率」です。例えば、月80万円の単価で、還元率が70%なら、月収は56万円。非常にシンプルです。還元率が80%を超えるような優良SES企業に入れば、若いうちから高いスキルを身につけ、高単価案件に参画することで、同年代の自社開発エンジニアより稼げるケースも少なくありません。

一方、自社開発企業の年収は、自社サービスの「事業の成長性」と、それに対する「個人の貢献度」で決まります。会社の業績が良ければボーナスが跳ね上がったり、ストックオプションが付与されたりして、年収が青天井になる可能性を秘めています。しかし、事業が伸び悩めば、給与も停滞するリスクと隣り合わせです。

キャリア初期(20代)の年収比較:意外とSESが有利なケースも?

「SESは給料が安い」というイメージは、実は20代においては必ずしも正しくありません。

未経験からでも多様な業界のプロジェクトに参加できるのがSESの強みです。運が良ければ、モダンな技術を使っている大手企業の開発現場に入ることも可能。そこで最新スキルを吸収し、自身の市場価値を高めていけば、20代後半で年収500万〜600万円に到達することは十分に可能です。

一方、自社開発、特にスタートアップ企業では、初期の給与は抑えめなことも多いです。「スキルを磨くための修行期間」と割り切れば、様々な現場を経験できるSESは、キャリアの第一歩として非常に有効な選択肢と言えるでしょう。

キャリア中期以降(30代〜)で開く年収格差の正体

問題は30代以降です。ここで、両者のキャリアパスの違いが年収の差として明確に現れてきます。

自社開発では、プロダクトへの深い理解と貢献を通じて、テックリードやエンジニアリングマネージャー(EM)といった、より専門性やマネジメント能力が求められるポジションに就く道が開けます。こうした役職では、年収1000万円を超えることも珍しくありません。事業の成長に直接関わることで、自身の価値と年収をダイレクトに引き上げやすいのです。

一方、SESでプレイヤーとして単価を上げ続けるには限界があります。もちろん、PMやコンサルのような上流工程に進む道もありますが、技術の専門性を追求したい人にとっては、キャリアのジレンマに陥る可能性があります。結果として、年収の伸びが自社開発に比べて緩やかになる傾向があるのです。

結論:あなたが目指す「稼ぎ方」で選ぶべき

結局、どっちがいいのか?答えは、あなたがどんな「稼ぎ方」と「キャリア」を望むかによります。

  • 短期的な収入と多様な経験を重視するなら → 還元率の高い優良SES企業
  • 長期的な資産形成と事業創造のやりがいを求めるなら → 成長フェーズの自社開発企業

どちらが良い・悪いではなく、自分の価値観に合った選択をすることが最も重要です。「稼げる」の定義は人それぞれ。この記事が、あなたにとってベストなキャリアを見つけるための一助となれば幸いです。

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