「仕事が楽しい！」とか言ってる人、全員ウソつき説。仕事＝苦痛が大前提である残酷な真実

「仕事、楽しいですか？」

この質問に、あなたは胸を張って「はい！」と答えられますか？ SNSを開けば「仕事が遊びで、遊びが仕事！」「今日も最高の仲間と最高の仕事ができた！」なんて、キラキラした投稿で溢れかえっていますよね。

そんな投稿を見るたびに、「それに比べて自分は…」なんて、落ち込んだりしていませんか？ もしそうだとしたら、まず、あなたに伝えたいことがあります。

安心してください。仕事なんて、本来は苦痛で、つまらなくて、面倒なのが“当たり前”なんです。 今日は、多くの人を苦しめる「仕事は楽しくあるべき」という呪いを解くために、僕がたどり着いた残酷な真実について、本音で語ります。

なぜ、私たちは「仕事は楽しくあるべき」という呪いにかかったのか

そもそも、なぜ私たちはこんなにも「仕事の楽しさ」に縛られるようになってしまったんでしょうか。 犯人は、ここ数年で流行り出した「好きを仕事に」「ワクワクで生きる」といった、耳障りの良いキャッチコピーたちです。

これらの言葉は、仕事の本質から、私たちを巧みに遠ざけてしまいました。 仕事の本質とは何か。それは「他人が面倒くさくてやりたくないこと」を代わりにやってあげて、その対価としてお金をもらうことです。

他人が面倒に思うことなんですから、そこに「苦痛」が伴うのは当然の摂理。 毎日毎日、心の底からワクワクする仕事なんて、この世には存在しないんです。厚生労働省の調査を見ても、仕事で強いストレスを感じている労働者の割合は、常に半数を超えています。みんな、本当は辛いんです。「楽しい」なんて言ってる人も、楽しい瞬間の１％を切り取って見せているだけ。残りの99％は、地味で、面倒で、苦痛な作業の積み重ねなんです。

「楽しい」ではなく「得意」で勝負しろ。それが唯一の生存戦略

じゃあ、どうすればいいのか。 僕が提案したいのは、「楽しい」を基準に仕事を選ぶのを、今すぐやめることです。

「楽しい」という感情は、気分や体調によって簡単に揺らぐ、非常に不安定なもの。楽しさを基準にすると、ちょっとでも嫌なことや壁にぶつかった瞬間、「楽しくないから辞める」という思考停止に陥ります。

そこで、あなたが物差しにすべきなのは「楽しい」ではなく「得意」です。 「得意」とは、他人よりも少ない労力で、平均点以上の結果を出せること。

考えてみてください。 得意なことは、やっていてストレスが少ないですよね。そして、少ない労力で人並み以上の成果が出せるから、周りから評価され、感謝されます。「ありがとう」「君に頼んでよかった」と言われる。この「承認」や「感謝」こそが、仕事における達成感や満足感の本質なんです。

「楽しい」は続きませんが、「得意」は継続できます。そして、継続はスキルとなり、あなたの市場価値を高め、結果的にあなたの人生を楽にしてくれる。これが、凡人がこの資本主義社会を生き抜くための、唯一の現実的な戦略です。

仕事の“ゲーム化”で見出す、苦痛の中のささやかな面白さ

仕事＝苦痛。そして「得意」で戦う。 この大前提を受け入れた上で、それでも日々の業務を乗りこなすための、具体的な処世術を紹介します。

それは、目の前の仕事を「ゲーム化」してしまうこと。 壮大な「楽しさ」を仕事そのものに求めるのではなく、苦痛なタスクの中に、自分で勝手に「面白さ」を見出すんです。

例えば、 ・この単純なデータ入力を、昨日の自分より10秒速く終わらせる。 ・絶対にハンコを押してくれない気難しい部長を「ラスボス」と見立てて、どんな資料なら一発OKが出るか、攻略法を試す。 ・メールの返信一つとっても、いかに相手が喜ぶ一言を添えられるか、自分なりのミッションを課す。

仕事そのものはクソゲーでも、プレイヤーである自分が工夫すれば、面白さの“バグ”を見つけることはできる。この地味で、ささやかな工夫こそが、長い職業人生を乗り切るための、リアルな知恵なんです。

（最後に、少し優しい口調で）

仕事が楽しくなる魔法なんて、どこにもありません。 そんなものを探すのは、今日で終わりにしましょう。

仕事は、苦痛なもの。 その現実を受け入れた上で、「得意」な土俵で戦い、日々のタスクを「ゲーム」としてハックしていく。この割り切りこそが、あなたを「仕事がつらい」という呪いから解放してくれます。

人生の本当の楽しみは、仕事で稼いだ金と時間を使って、プライベートで見つければいいじゃないですか。 仕事は、そのための手段。そう割り切る勇気が、あなたの人生を、もっとずっと豊かにしてくれるはずです。