【また全部消したの?】人間関係リセット症候群は、あなたの“甘え”と“怠慢”です。

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【この記事はこんな方に向けて書いています】

  • 定期的にSNSのアカウントを消したり、LINEの友達を全削除したりしてしまう方
  • 人付き合いが急に面倒になり、全ての関係を断ち切りたくなる衝動に駆られる方
  • 自分の「リセット癖」に自己嫌悪を感じながらも、やめられない方
  • その場しのぎの優しさで、人間関係に疲れ果てている方

ある日突然、SNSのアカウントが綺麗さっぱり消えている友人。昨日までやり取りしていたはずなのに、LINEから存在が消えている知人。もしくは、あなた自身が、その「消した側」の人間かもしれませんね。

最近よく聞く「人間関係リセット症候群」。 響きは、なんだか現代的で、ちょっとカッコいい病名みたいですよね。

でも、今日はっきり言わせていただきます。 それは病気なんかじゃありません。あなたが、自分自身の弱さと向き合うことを放棄した結果生まれる、ただの“甘え”と“怠慢”です。 耳が痛いかもしれませんが、そのリセット癖の正体を、今から暴いていきます。

原因1:「いい人」を演じすぎる、自作自演の悲劇

まず、リセット症候群に陥る人のほとんどは、無意識に「完璧ないい人」を演じてしまっています。

嫌われたくないから、本当は乗り気じゃない誘いにも笑顔で頷く。 面倒な頼み事も、「いいよ」と引き受けてしまう。 自分の意見を殺して、相手に合わせてばかりいる。

この、他人から見た「100点満点のいい人」というキャラクター。これを維持するためには、膨大な精神的エネルギーが必要です。そして、そのエネルギーが完全に尽き果てたとき、あなたはどうなるか。

その「完璧ないい人」という窮屈な役柄ごと、全ての人間関係を破壊したくなるんです。 これは、誰かがあなたに強制したわけじゃない。あなたが勝手に「いい人」の仮面を被り、自分で自分の首を絞めているだけの、滑稽な自作自演の悲劇なんです。

原因2:関係を「維持」する努力からの、完全な逃亡

人間関係というのは、生き物です。 放っておけば、枯れます。関係を「維持」するためには、水やりや手入れ、つまり面倒なコミュニケーションコストを支払い続ける必要があるんです。

ちょっとしたすれ違いが起きたとき、気まずい空気が流れたとき。 それを解消するためには、「ごめんね」と謝ったり、勇気を出して話し合ったりする、地味で面倒な努力が不可欠です。

しかし、リセット癖のある人は、この地味で面倒な「維持コスト」の支払いを極端に嫌がります。 関係を修復する努力をするくらいなら、リセットボタン一つで全てを破壊し、ゼロからやり直す方が楽だと考えてしまう。

これは、人間関係における、完全な「怠慢」です。 あなたは、対話から逃げている。人と真剣に向き合うことから、逃げているだけなんです。その結果、あなたの周りには、薄っぺらで、いつ壊れてもいい関係しか残らなくなります。

そのリセット癖、どうやって断ち切るか?今日からできる2つのこと

じゃあ、どうすればこの負のループから抜け出せるのか。 特効薬はありません。でも、今日から試せる、2つのリハビリ方法があります。

1.「60点の自分」で人と付き合う勇気を持つ もう、「100点のいい人」を演じるのはやめましょう。 少しだけ、塩対応をしてみてください。気分が乗らない誘いは、勇気を出して断る。「ごめん、今日は疲れてるからパス」でいいんです。 それで離れていくような人間は、そもそも、あなたの人生に必要のない人です。最初から完璧じゃない、「60点の自分」でいること。それが、無理なく続く人間関係を築くための、たった一つのコツです。

2.リセットする前に「一人だけ」にSOSを出す 衝動に駆られたとき、スマホの「アカウント削除」ボタンを押す前に、一つのルールを自分に課してください。 それは、「一番信頼できる友人、たった一人でいいから、今の気持ちを打ち明ける」こと。 「今、全部消したくてたまらない」と。 その一言を誰かに伝えるだけで、あなたの暴走にブレーキがかかります。自分の感情を客観視できるからです。そして、その友人の「消さないでよ」という一言が、あなたを孤独の淵から救い出してくれるかもしれません。

「人間関係リセット症候群」 それは、あなたの弱さと怠慢をカモフラージュしてくれる、都合のいい言葉です。

でも、あなたがリセットボタンを押すたびに失っているのは、薄っぺらい繋がりだけじゃない。 不器用なあなたを、それでも大切に思ってくれていたかもしれない、数少ない本物の関係まで、あなたは自らの手で消し去っている可能性があるんです。

そのことに、どうか気づいてください。

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