【キャリア詰み確定】初心者が最初に選ぶと“高確率で後悔する”プログラミング言語3選

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【この記事はこんな方に向けて書いています】

  • これからプログラミングを学び、エンジニアとして人生を変えたいと本気で願っている方
  • どの言語から学ぶべきか、ネット上の無責任な情報に振り回されて混乱している方
  • 「簡単」「稼げる」という甘い言葉の裏に潜む、キャリア上の罠を回避したい賢明な方
  • 貴重な時間を無駄にし、挫折という最悪の結末を迎えたくない、すべての人

「プログラミングを学べば、誰でも稼げる時代」「未経験から3ヶ月で月収50万円」。巷には、あなたの射幸心を煽る、キラキラした言葉が溢れています。しかし、その言葉を鵜呑みにして、キャリアの第一歩を踏み出そうとしているのなら、あなたは極めて危険な状態にあります。

断言します。あなたのエンジニアとしての未来は、最初に選ぶプログラミング言語で、その9割が決まります。それは、あなたのキャリアという名の飛行機の「滑走路」を選ぶのと同じです。正しい滑走路を選べば、スムーズに離陸し、どこまでも高く飛んでいけるでしょう。しかし、間違った滑走路、つまりデコボコで、短く、崖へと続く道を選んでしまえば、どうなるか。離陸する前に挫折するか、一生、地面スレスレの低空飛行を続けることになるのです。

この記事は、よくある「初心者におすすめの言語5選!」といった、無責任な成功譚ではありません。これは、あなたが踏み込んではいけない「地雷原」の場所を具体的に記した、残酷なまでに現実的な地図です。耳の痛い話になるでしょう。しかし、本気でエンジニアになりたいなら、目を背けずに最後まで読んでください。

挫折率99%の“ラスボス”に、丸腰で挑む愚か者たち:C/C++

「エンジニアたるもの、コンピュータの基礎を学ぶべきだ。だから、最初はC言語から始めるのが王道だ」

古参のエンジニアや大学の教授たちが、まるで聖典のように唱えるこの言葉。これを信じてC言語の分厚い本を手にした瞬間、あなたは地獄への片道切符を買ったのも同然です。

はっきり言いましょう。初学者にとって、C言語の学習は「王道」などではありません。それは、あなたの自信と時間を無慈悲に奪い去る「呪い」です。

諸悪の根源は、ポインタとメモリ管理。この二つの概念は、プログラミングの面白さ、つまり「何かを作って動かす」という根源的な喜びにたどり着く前に、あなたの前に立ちはだかる、あまりにも高く、あまりにも理不尽な壁です。

意味不明な専門用語、少し書き間違えただけで吐き出される「Segmentation fault」という絶望的なエラーメッセージ。あなたは、自分が書いたコードがなぜ動かないのかすら理解できず、何時間も、何日も、ただ画面とにらめっこすることになります。そして、こう思うのです。「自分には、プログラミングの才能がないんだ」と。

Stack Overflowが毎年実施する大規模な開発者調査「Developer Survey 2023」によれば、C++は「最も恐れられている(Dreaded)」言語のトップ10に常にランクインしています。これは、経験豊富なプロでさえ、その複雑さに辟易しているという動かぬ証拠です。

C言語から始めるというのは、自動車の運転を学びたい人に、いきなり「まずエンジンの構造を完全に理解し、自分で分解・組立してみろ」と言っているようなものです。無謀であり、滑稽ですらあります。あなたが最初に知るべきは、エンジンの燃焼効率ではなく、ハンドルを握ってアクセルを踏む楽しさのはずです。「基礎が大事だ」という心地よい響きに騙されてはいけません。その言葉は、自分が乗り越えてきた苦労を、他人にも味合わせたいだけの、懐古主義者の戯言にすぎないのです。

“楽園”の顔をした“無法地帯”。キャリアを歪める麻薬:PHP

「PHPは文法が簡単で、すぐに動くものが作れるから、初心者におすすめだよ」

これは、一見すると優しさに見える、極めて悪質なアドバイスです。PHP、特にその「古い書き方」は、あなたのエンジニアとしての思考を根本から破壊し、キャリアの成長を止める「麻薬」となる危険性を孕んでいます。

PHPの最大の問題は、その規律の緩さにあります。良くも悪くも、非常に自由な書き方ができてしまう。その自由さが、プログラミングにおける「悪い癖」の温床となるのです。

HTMLのコードの中に、何の脈絡もなくPHPのロジックを埋め込む。データベースへの接続情報をベタ書きし、SQLインジェクションの脆弱性を意図せず作り込む。変数名も関数名も、その場のノリで決める。動けばそれでいい。このような無法地帯のコーディング、いわゆる「スパゲッティコード」を、最初に覚えてしまったらどうなるか。

あなたの思考は、その場しのぎのパッチワークに最適化されてしまいます。後からオブジェクト指向、クリーンアーキテクチャ、テスト駆動開発といった、モダンな開発現場では「常識」とされる、堅牢で美しいコードを書くための概念を学ぼうとしても、一度染み付いた悪い癖を矯正するのは至難の業です。

確かに、レバテックの「プログラミング言語別求人数ランキング(2024年)」などを見ても、PHPの求人数は常にトップクラスです。しかし、その中身をよく見てください。WordPressのカスタマイズ案件や、10年以上前に作られたレガシーシステムの保守案件が、その多くを占めているという現実があります。

一度こうした「塩漬け案件」に捕まってしまうと、あなたのスキルセットもまた、世の中の進化から取り残され、塩漬けにされてしまいます。あなたは気づかないうちに、市場価値の低い「レガシーエンジニア」への道を、ひた走ることになるのです。PHPの学習は、即効性のある成功体験という快楽を与えてくれます。しかし、その麻薬に溺れている間に、周りのエンジニアは着実に力をつけ、遥か先へと進んでいってしまうのです。

“お堅い”巨人が、あなたの好奇心を食い尽くす:Java

大企業での圧倒的な採用実績、安定した需要、堅牢なシステム。Javaが持つこれらの魅力は、確かに事実です。しかし、それは熟練のエンジニアから見た側面。初学者のあなたにとって、Javaは、その重厚長大な鎧で、あなたの純粋な好奇心と学習意欲を叩き潰す「巨人」となり得ます。

Java学習の最初の関門は、そのお作法の多さと環境構築の複雑さです。

ただ画面に「Hello, World!」と表示させたいだけなのに、public static void main(String[] args) という呪文のようなお決まりの文章を書かされ、クラスとは何か、オブジェクトとは何か、という概念のジャングルに迷い込む。開発環境(JDK, IDE)を整えるだけでも一苦労。

この苦行の先に見えるのは、Webサイトやスマホアプリといった、華やかで分かりやすい世界とは限りません。多くの場合、金融機関や官公庁で使われる、巨大で複雑な業務システムの、ごく一部の機能を延々と保守・改修するという仕事が待っています。

もちろん、それは社会を支える重要な仕事です。しかし、プログラミングの「創造する楽しさ」を求めてこの世界に足を踏み入れたあなたが、最初に味わうべき体験でしょうか?TIOBE Indexのような人気ランキングでは、Javaは依然として上位に君臨しています。しかし、GitHubが発表する「Octoverse」レポートを見ると、新しいプロジェクトや若手開発者の間では、PythonやJavaScript(TypeScript)といった言語が、より大きな熱狂を生んでいることが分かります。

これは、学習のしやすさ、フィードバックの速さ、そして「作っていて楽しい」という感覚が、現代の学習者にとって、いかに重要であるかを示しています。重厚な甲冑を身にまとい、厳しい作法を叩き込まれる前に、まずは身軽な服装で、自由に剣を振るう楽しさを知るべきなのです。

では、何から始めるべきか?回り道に見える「王道」を歩め

ここまで、あなたが避けるべき地雷原を示してきました。では、一体どこに、安全で、未来へと続く滑走路があるのでしょうか。

結論から言います。あなたが最初に選ぶべきは、PythonかJavaScript(特にTypeScript)のどちらかです。

なぜか。それは、これらの言語が、初学者が挫折する最大の原因を取り除き、「学び続けるための成功体験」を与えてくれるからです。

Pythonは、その文法のシンプルさと読みやすさが、他の言語の追随を許しません。煩雑な記述ルールが少ないため、あなたは「プログラミング的思考とは何か」という本質的な部分に、最初から集中することができます。AI・機械学習、データ分析、Webアプリケーション開発、業務自動化と、その応用範囲は驚くほど広く、あなたの知的好奇心を刺激するテーマが必ず見つかります。

JavaScriptは、Webブラウザさえあれば、特別な環境構築なしに、今すぐ学習を始められるという圧倒的な手軽さがあります。あなたが普段見ているWebサイトがどう動いているのかを、自分の手で再現できる。そのダイレクトなフィードバックは、何物にも代えがたい学習のモチベーションとなります。そして、その進化版であるTypeScriptを学ぶことで、大規模な開発にも耐えうる、堅牢で間違いの少ないコードの書き方、つまり、プロとして必須の「正しい型」を、最初から身につけることができるのです。

最初の言語選びで最も重要なのは、「その言語を完璧にマスターすること」ではありません。そうではなく、「一つのアプリケーションを、自分の力で作りきる」という成功体験を、何よりも優先することです。その小さな成功体験が、あなたの自信となり、プログラミングの普遍的な概念(変数、関数、制御構文など)を血肉化させ、次に新しい言語を学ぶための、揺るぎない土台となるのです。

巷に溢れる「〇〇はオワコン」「これからは△△の時代」といった無責任な煽り文句に、あなたの貴重なキャリアを委ねてはいけません。挫折せず、作る楽しさを感じ、着実に成長できる言語を選ぶ。その戦略的な第一歩こそが、あなたを「本物のエンジニア」へと導く、唯一の道なのです。

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