「年収上げたい」←この思考、貧乏になります。給料の本質を知らない人の残酷な末路

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【この記事はこんな方に向けて書いています】

  • 「もっと給料が上がれば幸せになれるのに…」と漠然と思っている方
  • 今の年収に不満があり、転職やスキルアップを考えている方
  • 頑張っているのに、なぜか給料が上がらないと悩んでいる方
  • 耳の痛い話でも、自分の市場価値と向き合いたい覚悟のある方

「年収を上げたい」。誰もが一度は口にする、まるで合言葉のようなフレーズ。でも、ハッキリ言います。その思考のままでは、あなたの年収は1円も上がりません。それどころか、気づかぬうちにあなたの市場価値は下がり、今より貧しくなる可能性すらあります。

なぜなら、ほとんどの人が「年収がどう決まるのか」という、資本主義社会の超基本的なルールを知らないまま、ただ漠然と「上がってほしい」と願っているだけだからです。それは、神社で神頼みをするのと同じくらい、無責任で愚かな行為と言えるでしょう。

この記事では、そんな“お花畑”な思考を叩き壊し、「年収の正体」と、それを自らの手でコントロールするための現実的な戦略について、一切の忖度なく解説します。耳の痛い話ばかりかもしれません。しかし、この現実から目を背ければ、あなたは一生、会社や社会に給料を決められるだけの人生で終わります。自分の価値を自分で決める覚悟があるなら、読み進めてください。

そもそも、あなたの給料は「頑張り」で決まっていない

まず、あなたが信じているであろう、その甘い幻想から破壊します。残念ながら、あなたの給料は「頑張り」では決まっていません。「残業時間」や「努力の量」でもありません。

給料の正体。それは、あなたが会社にもたらす「付加価値」のおすそ分けであり、あなたという人材の「市場価値」です。

ものすごくシンプルに言うと、「会社があなたを雇うことで得られる儲け」と「あなたの代わりを雇うのにかかるコスト」、この2つで決まるのです。日本の労働生産性が主要先進国の中で低いままであるというデータが示す通り、長時間働いたからといって、高い価値を生み出しているとは限りません。あなたがどれだけ汗を流そうと、会社が儲かっていなければ、分配されるパイそのものが無いのです。

「こんなに頑張っているのに評価されない」と嘆くのは、見当違いです。プロの世界では、プロセスではなく、生み出した結果(=価値)で評価されるのが当たり前。その現実を直視することから、すべては始まります。

「スキルアップ」という名の自己満足。稼げるスキルとは何か?

「じゃあ、価値を上げるためにスキルアップだ!」そう考えたあなた。注意してください。それもまた、思考停止のワナかもしれません。

やみくもに「流行りのプログラミング言語を学ぶ」「とりあえず英語の勉強をする」「話題の資格を取る」。それ、本当にあなたの年収アップに繋がりますか?

重要なのは「需要があって、供給が少ない(=希少性が高い)」スキルを戦略的に身につけることです。あなたが身につけようとしているそのスキルは、会社や顧客のどんな「痛み」を解決できるのでしょうか?そのスキルを持っている人は、市場にゴロゴロいませんか?

例えば、ただの「Webデザインスキル」ではなく、「売上を20%向上させるUI/UXデザインスキル」。ただの「英語力」ではなく、「海外企業との契約をまとめられる交渉力込みの英語力」。このように、あなたのスキルが、どう具体的な利益に結びつくのかを語れなければ、それはただの自己満足。年収という評価には繋がりません。

結論:年収を上げたければ「値付け」される側から抜け出せ

では、どうすればいいのか。結論は一つです。会社から給料という「値段」を一方的に付けられる側から、自ら価値を提示し、対価を「稼ぎ」にいく側に回ることです。

そのための具体的なステップは3つ。

  1. 自分の市場価値を正確に知る:今すぐ転職サイトに登録してください。そして、あなたの経歴で、どんな企業から、どのくらいの年収でスカウトが来るのかを確認するのです。それが、情け容赦のない、あなたの「今の値段」です。
  2. 利益率の高い場所に身を置く:同じ能力でも、衰退産業と成長産業では、もらえる給料が全く違います。そもそもパイが大きく、利益率の高い業界や職種を選ぶという、極めて戦略的な視点が必要です。
  3. 「あなただけの価値」を定義する:自分のスキルを掛け合わせ、希少性を高めましょう。「Aもできて、Bもできる」人材は、単なるAの専門家より圧倒的に価値が高くなります。あなただけのユニークな価値を定義し、それを求めている場所を探すのです。

「年収アップを夢見るな」とは、思考停止で夢を見るな、という意味です。年収とは、社会があなたに下した、極めて客観的な「価値の通知表」。その評価に不満があるなら、通知表を眺めて嘆くのではなく、評価のルールを理解し、ゲームの攻略法を考え、自ら行動するしかないのです。あなたの価値は、あなたが決めるものです。

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