【起業ごっこは終わりだ】“稼げない人”に共通する、残酷すぎる3つの勘違い

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【この記事はこんな方に向けて書いています】

  • 「いつか起業したい」と夢見ているが、具体的な行動に移せていない方
  • 自分の“好き”や“情熱”だけでビジネスが成り立つと信じている方
  • 起業したものの、なぜか売上が伸びず焦っている方
  • 耳が痛くても、起業のリアルな現実を知りたい覚悟のある方

自由な働き方、好きなことへの情熱、社会を変えるという大きな夢…。『起業』という言葉には、キラキラした魅力が詰まっていますよね。

しかし、その裏側にある厳しい現実を知っていますか?中小企業庁のデータによれば、起業して5年後も生き残っている会社は、わずか4割程度です。これが、誰も教えてくれない不都合な真実。

なぜ、これほど多くの挑戦が失敗に終わるのか?それは、多くの人が「ビジネスの本質」を理解しないまま、情熱やアイデアだけで突っ走る“起業ごっこ”を始めているからです。

この記事では、僕が数多くの起業家を見てきた中で気づいた、稼げない人に共通する「残酷な勘違い」を3つ、包み隠さずお話しします。これは慰めの言葉ではありません。あなたの夢を、ただの夢で終わらせないための、現実的な処方箋です。

「良いモノを作れば売れる」という技術者思考のワナ

まず、最も多くの人が陥る致命的なワナがこれです。「自分が納得できる、完璧なプロダクトやサービスさえ作れば、顧客は自然と集まってくるはずだ」という、技術者的な思い込み。

ハッキリ言います。それは、ただの幻想です。

あなたがどれだけ寝る間も惜しんでコードを書こうが、血の滲むような努力で最高のデザインを生み出そうが、そこに「顧客の課題解決」という視点がなければ、それはただの自己満足。一円の価値も生み出しません。

ビジネスの本質は、アートや趣味とは違います。徹頭徹尾、「誰かの悩みを解決し、その対価としてお金をいただく」という、極めてシンプルな交換活動です。顧客は、あなたの完璧なプロダ-クトが欲しいわけじゃない。自分の抱える痛みを取り除いてくれる「解決策」が欲しいんです。

「作ったものをどう売るか?」と考える前に、「売れるものをどう作るか?」を考えなければ、あなたのビジネスは始まる前に終わっています。今すぐ、そのプロダクトへのこだわりを半分捨てて、顧客の声を聞くことに2倍の時間を使ってください。

「お客様は神様です」の呪い。貧乏になる人の“良い人”病

次に、これもまた誠実な人ほどかかってしまう、恐ろしい病についてです。それは、「お客様の言うことは絶対」だと信じ込み、言いなりになってしまう“良い人”病。

「もう少し安くなりませんか?」という値下げ要求に、つい応じてしまう。 「ついでにこれもお願い」という追加の要求を、無料で引き受けてしまう。 休日や深夜でも、顧客からの連絡に即レスしてしまう。

一見すると、顧客に寄り添う素晴らしい姿勢に見えるかもしれません。しかし、ビジネスの世界では、それはただの「お人好し」であり、自分の商品やサービスに自信がないことの裏返しです。

覚えておいてください。ビジネスとは、対等な価値交換です。あなたが提供する価値を正しく理解し、それに見合った対価を喜んで支払ってくれる顧客とだけ、付き合うべきなんです。

安易な値下げは、あなたの価値を貶めるだけでなく、サービスの質を低下させ、事業そのものを疲弊させます。そして、そんなあなたのもとには、あなたの価値を正当に評価しない、質の悪い顧客ばかりが集まってくるという、負のスパイラルに陥るのです。

顧客は選んでもいい。いや、むしろ選ばなければならない。それが、あなた自身と、本当にあなたを必要としてくれる優良顧客を守るための、経営者の責任です。

一番の敵は自分。「完璧主義」という名の行動しない病

最後に、多くの起業家志望者が、スタートラインにすら立てない最大の原因についてお話しします。それは、「完璧主義」という名の、行動できない病です。

「もっと革新的なアイデアが思いつくまで…」 「完璧な事業計画書が書けるまで…」 「失敗しないと確信できるまで…」

これらは全て、聞こえはいいですが、本質は「失敗するのが怖い」という恐怖心から逃げるための、ただの言い訳です。

断言します。起業の世界に、完璧な準備など存在しません。ビジネスは、机の上で考えていることの99%が、現実では通用しない、極めて不確実なゲームです。

唯一の正解は、まず最低限の形(MVP)でいいから、さっさと世に出してみること。そして、顧客からのリアルなフィードバックという「答え」をもらい、改善を繰り返していくことです。走りながら考え、方向転換していくのです。

最悪なのは、失敗することではありません。何も行動せず、何のデータも得られないまま、時間だけが無情に過ぎていくことです。失敗は、敗北ではありません。それは、成功に近づくための、最も価値のある「データ収集活動」なのです。

情熱や夢を否定したいわけではありません。むしろ逆です。本気で夢を叶えたいからこそ、現実と向き合う必要があるのです。さあ、“起業ごっこ”はもう終わりです。顧客と向き合い、価値を提供し、正当な対価を受け取る。そんな本物のビジネスを、今日この瞬間から始めましょう。

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