
【この記事はこんな方に向けて書いています】
- プログラミング経験はないけど、ITで仕事を楽にしたいと思っている方
- 毎日のデータ入力やコピペ作業に「もう嫌だ!」と感じている方
- 「ノーコード」という言葉に興味があるけど、何ができるかよく分からない方
- 自分だけの便利なツールを作って、同僚にちょっと自慢したい方
毎朝、複数のサイトをチェックして売上データをExcelにコピペする…。問い合わせメールが来たら、その内容をスプレッドシートに転記する…。そんな、地味で時間のかかる作業、あなたの仕事にもありませんか?
「こんな作業、誰か代わりにやってくれないかな…」そう、その願い、叶えられます。プログラミングの知識が一切なくても、まるでレゴブロックを組み合わせるように、自分専用の「自動化ツール」を作れてしまうのが「ノーコード」の世界です。
この記事では、数あるノーコードツールの中でも、特に個人で始めやすく、かつ効果絶大なツールを厳選。あなたが明日から「面倒な作業」を自動化するための、具体的なステップと考え方を初心者にも分かりやすく解説します。これまで1時間かかっていた作業が、たった5分で終わる。そんな未来を手に入れて、もっと創造的な仕事に時間を使ってみませんか?
すべての自動化はここから始まる「Make(メイク)」
まず、ノーコード自動化の世界で絶対に欠かせないのが「Make(旧Integromat)」というツールです。これは、Gmail、Slack、Googleスプレッドシート、Chatworkなど、あなたが普段使っている様々なWebサービスを繋ぎ合わせる“魔法の糊(のり)”のような存在だと思ってください。
難しいコードを書く必要は一切ありません。画面上で、丸いアイコン(各サービスを表す)をドラッグ&ドロップし、それらを線で繋いでいくだけ。「もし、〇〇が起きたら、次に△△をして、その次に□□をする」という一連の命令(シナリオ)を、見たままの感覚で組み立てることができます。
例えば、「Gmailに『【重要】お問い合わせ』という件名のメールが来たら、その内容を自動でGoogleスプレッドシートに1行追記し、さらにチームのSlackに『お問い合わせがありました!』と通知する」といったシナリオが、ほんの数分で作れてしまうのです。
データベースの知識は不要!「Airtable(エアテーブル)」で情報を整理する
自動化で集めた情報を、ただスプレッドシートに貯めていくだけでは、すぐにゴチャゴチャになってしまいますよね。データが増えると重くなったり、管理がしにくくなったり…。そんな悩みを解決するのが「Airtable」です。
これは、スプレッドシートの手軽さと、データベースのパワフルさを兼ね備えた、超高機能な情報整理ツール。見た目はスプレッドシートに似ていますが、画像やファイルを直接セルに添付したり、データ同士を簡単に関連付けたり(リレーション)できます。
個人のタスク管理や簡易的な顧客リスト(CRM)、読書記録など、様々なテンプレートが用意されているので、難しいデータベースの知識は不要です。Makeと組み合わせれば、「Webフォームから問い合わせがあったら、その内容をAirtableの顧客データベースに自動で登録する」といった、より高度な情報管理が実現できます。
誰でも爆速で入力画面が作れる「STUDIO(スタジオ)」
自動化の仕組みはできた。情報を貯める場所もできた。でも、「データを入力するための、自分だけの専用画面が欲しいな…」と思うこともありますよね。そんな時に活躍するのが、「STUDIO」のようなノーコードWebサイトビルダーです。
デザインの知識がなくても、パワーポイントを操作するような感覚で、見たまま直感的に、オシャレなWebページや入力フォームを作成できます。
さあ、これまで紹介した3つのツールを組み合わせてみましょう。 「STUDIOで作った自分専用の日報入力フォームに内容を書き込んで送信すると、Makeがそれを受け取り、Airtableの日報データベースに自動で記録。さらに、上司にSlackで『〇〇さんが日報を提出しました』と通知が飛ぶ」
どうでしょう?これだけで、立派な「自分だけの業務効率化ツール」の完成です。こうしたノーコードツールの活用で、あるフリーランスは請求書作成や経費精算にかかる時間を月間で80%も削減できたという報告もあります。
完璧なツールを最初から目指す必要はありません。まずは、あなたが一番「面倒だ」と感じている、たった一つの作業を自動化することから始めてみませんか?ノーコードは、非エンジニアに与えられた「創造」の翼です。退屈な作業はツールに任せて、あなたにしかできない価値ある仕事に集中しましょう。
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