
【この記事はこんな方に向けて書いています】
- 社内のIT問題を、外部の専門家に相談しようと考えている経営者や管理職の方
- フリーランスやIT顧問として、クライアントとの健全な関係を築きたい専門家の方
- 自分が専門家に対して「失礼な相談」をしていないか、少し不安な方
- 専門家の力を120%引き出し、本質的な課題解決を成し遂げたいと本気で思う方
「ウチの会社のIT、ちょっと見てくれない?」「何から手をつければいいか、相談に乗ってほしいんだけど」。ありがたいことに、私はそうしたご相談を日々いただきます。そして、いつもこう答えるようにしています。「いいですよ」と。
しかし、その「いいですよ」という言葉の裏には、いくつかの厳しい条件と、あなたに問いたい「覚悟」があります。私は、あなたの会社の便利屋になるつもりは毛頭ありません。安易な相談で、私の貴重な時間を無駄にしないでいただきたい。今回は、あなたが専門家の力を最大限に引き出し、本質的な課題解決を成し遂げるために、私たちが相談を受ける際に何を考え、何を求めているのか、その舞台裏を全てお話しします。
私が「便利屋」になることを固くお断りする理由
まず、勘違いしないでいただきたい。私が解決するのは、あなたの会社の「未来」に関わる課題です。「プリンターの印刷ができない」「Excelの関数が動かない」といった、目先のトラブルシューティングではありません。
なぜなら、そうした作業に専門家である私の時間を使うことは、あなたにとって極めて「高コスト」だからです。私の報酬は、会社のIT戦略を立案し、業務プロセスを根底から見直し、数年後の利益を生み出すためのものです。その時間を、数千円で済む業者や、ネットで調べれば解決する作業に充てるのは、お互いにとって壮大な無駄遣いだと思いませんか。私は、あなたの会社の未来を創るためにここにいるのであって、便利屋稼業をするためではないのです。
あなたの「課題」を丸投げしないでください
「ウチの課題って、何だと思いますか?」。時々、こういった丸投げの質問をされる経営者の方がいますが、これは最悪の質問です。
私はエスパーではありません。あなたの会社の本当の課題を、一番知っているのは、外部の私ではなく、毎日現場で汗を流しているあなた自身のはずです。DXの失敗理由として、常に「経営層のコミットメント不足」や「目的の欠如」が挙げられます。これは、専門家に丸投げし、自分たちで考えようとしない経営者の怠慢が原因です。私に相談する前に、まずあなた自身の言葉で「今、何に一番困っているのか」「売上を阻害している根本原因は何か」を、必死で考えて、語ってください。それが、全てのスタートラインです。
私が提供するのは「答え」ではなく「問い」です
多くの方は、専門家に相談すれば、魔法のような「答え」をくれると期待しています。しかし、本物のプロフェッショナルは、安易に答えを与えません。なぜなら、安易な答えは、あなたの会社の「思考力」を奪うからです。
私の真の価値は、あなたに「本質的な問い」を投げかけることにあります。「なぜ、この業務はいまだに手作業なのですか?」「その会議は、本当に必要ですか?」「5年後、会社をどうしたいですか?そのために、今、何が足りないと思いますか?」。私は、あなた自身に考えさせ、あなたの中から答えを引き出すための触媒です。時には耳の痛い、厳しい問いを投げかけます。それに耐えられないのなら、私を雇う意味はありません。
最高のパートナーになるための、たった一つの約束
ここまで読んで、私を面倒な人間だと思いましたか?そうかもしれません。しかし、私はあなたの会社に本気で貢献したいからこそ、あえて厳しく接しているのです。
最後に、もしあなたが私の力を借りたいと思うのなら、一つだけ約束してください。それは、「本気で会社を良くする覚悟を持ち、私を批評家や魔法使いではなく、共に汗をかくパートナーとして扱う」ことです。
その覚悟があるのなら、私も喜んで、あなたの会社の未来のために全力を尽くしましょう。さあ、あなたの話を聞かせてください。
#IT顧問 #DX推進 #経営コンサル #業務改善 #リーダーシップ
文字数:1198字
メタディスクリプション 「社内ITの相談、いいですよ」。ただし、専門家を便利屋扱いしないでください。本気で会社を良くする覚悟はありますか?専門家が提供する本当の価値、そして依頼者に求める「覚悟」とは何か。プロとの最適な付き合い方を、厳しい視点で語ります。
メタキーワード IT顧問,DX,経営課題,コンサルティング,業務改善,パートナーシップ,専門家,アウトソーシング,生産性向上,経営者
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