【100%あなたのせいです】部下が相談してこない?その“最悪な口癖”、今すぐやめないと孤立しますよ

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【この記事はこんな方に向けて書いています】

  • 「いつでも相談して」と言っているのに、なぜか誰も相談に来てくれないと悩む上司の方
  • 部下との間に見えない壁を感じ、コミュニケーションに課題を抱えている管理職の方
  • 部下が何を考えているのか全く分からず、チームマネジメントに不安を感じている方
  • 部下から心から信頼される上司になるための、具体的な方法を知りたい全ての方

「報・連・相は社会人の基本だぞ」「何か問題が起きたら、抱え込まずにいつでも相談しろ」。あなたは部下に対して、いつもそう口を酸っぱくして言っているかもしれません。それなのに、部下はなぜかギリギリまで問題を放置し、取り返しのつかない事態になってから、ようやくおずおずと事後報告してくる…。『なぜ、もっと早く相談しなかったんだ!』と、あなたは怒りと失望で頭を抱えていることでしょう。

しかし、一度、胸に手を当てて冷静に考えてみてください。部下が相談したくても「できない」ような、息苦しい雰囲気を作っているのは、他の誰でもない、あなた自身なのではないですか?今回は、部下があなたに相談するのを完全にやめてしまう、上司の“3つの致命的な振る舞い”を徹底的に解剖します。もし一つでも当てはまっていたら、残念ながらあなたは部下から『相談する価値のない上司』と認定されています。

あなたは「相談」を「詰問」に変えていないか

部下が勇気を振り絞って「すみません、トラブルが起きてしまって…」と相談してきた時、あなたの最初の言葉は何ですか。「は?なんでそうなったの?」「原因は?」「普通はこうするだろ!」――。こんな言葉が口をついて出ていませんか。

それは、もはや「相談」の場ではありません。一方的な「詰問」であり「裁判」です。部下は「助けてほしい」というSOSを発信しているのに、あなたはそれを「罪」として裁き、反省を促しているのです。一度でもこのような経験をすれば、部下は二度とあなたに助けを求めることはないでしょう。なぜなら、あなたに相談することは、助けを得るどころか、さらに精神的なダメージを負うだけの、ハイリスク・ノーリターンな行為だと学習するからです。

あなたは「答え」を与えすぎていないか

次に多いのが、この「親切な独裁者」タイプです。部下が「〇〇の件で悩んでいまして…」と相談に来ると、話を最後まで聞く前に「ああ、それね。こうすればいいよ」と、すぐに完璧な「答え」を与えてしまう。一見、頼りになり、優秀な上司に見えるかもしれません。

しかし、これは部下の思考力を奪う、最も悪質な行為の一つです。これを繰り返されると、部下は「自分で考える」という最も重要な成長の機会を失います。そして、いずれは「困ったら上司に聞けばいいや」と自分で考えない指示待ち人間に成り下がるか、もしくは「この人に相談すると成長できない」と感じる優秀な部から、静かに見切りをつけられるかの、どちらかの未来しかありません。

あなたは平気で「時間」を奪いすぎていないか

「いつでも相談して」と言葉では言いながら、その実、部下が話しかけにくいオーラを全身から放っていませんか。

部下が意を決して話しかけても、「今、忙しいから後にして」と無下に追い返す。パソコンの画面を見つめたまま、キーボードを叩きながら、片手間で「うん、うん」と話を聞く。部下は、あなたという上司の貴重な時間を奪うことに、少なからず罪悪感や遠慮を感じています。その、けなげな勇気ある行動を、あなたが無神経に踏みにじれば、部下の心は固く閉ざされます。「あなたの相談は、私の仕事よりも優先度が低い」という無言のメッセージを、あなたは毎日、部下に送り続けているのです。

結論:「聞く力」こそが、あなたにできる唯一のこと

では、どうすれば部下は相談してくれるようになるのか。答えは、驚くほどシンプルです。あなたが「話す」のをやめ、「聞く」ことに徹するのです。

部下が話し始めるまで、沈黙を恐れないでください。途中で話を遮り、自分の意見を被せないでください。まずは、「そうか」「大変だったな」と、評価や判断を一切挟まずに、部下の言葉と感情を、ただひたすら受け止めるのです(これを傾聴と言います)。そして、最後にこう問いかけるだけです。「君は、どう思う?」「君なら、どうしたい?」。

上司の仕事は、答えを与えることではありません。部下が安心して弱さを見せられ、自分自身で答えを見つけ出すまで、じっと待ってあげられる「安全な壁」になること。それだけなのです。

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