20代で「残業きつい、ブラックかも」と嘆くあなたへ。それが無理なら、もう働かない方がいい。

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【この記事はこんな方に向けて書いています】
・20代で、仕事の残業や業務量の多さに悩んでいる方
・自分の会社が「ブラック企業」ではないかと疑っている方
・「きつい」「つらい」が口癖になっているが、どう行動していいか分からない方
・仕事に対する甘い考えを、一度ぶち壊してほしい方

「毎日残業ばっかりで、マジきつい。うちの会社、もしかしてブラックなのかな…」

20代のあなたから、そんな相談を受けることがよくあります。終電間際の電車に揺られ、疲れ切った体でスマホを開いては、同じような境遇の仲間を探して少し安心する。その気持ち、分かりますよ。

でも、今日はあえて厳しく言わせてください。その「きつい」という一言で思考停止し、「ブラック企業」という便利な言葉に逃げ込もうとしているなら、あなたはどこへ行っても通用しません。たぶん、もう働かない方があなたのためです。

この記事は、優しい慰めを期待している人には毒にしかなりません。しかし、自分の足でキャリアを切り拓きたいと本気で思うなら、目をそらさずに読んでください。あなたの社会人人生の価値観を、根底から覆すきっかけになるはずです。

その残業、「ブラック」の定義に当てはまりますか?

まず、大前提の確認です。あなたが言う「ブラック」って、具体的にどういう状態ですか?単に「残業が多くてきつい」ことと、法的に問題のある「ブラック企業」は全くの別物です。

本当のブラック企業とは、労働者を駒としか見ていない、搾取するための組織のこと。例えば、厚生労働省が過労死の危険信号としている「過労死ライン」は、月80時間を超える時間外労働です。これに加えて、残業代がまともに支払われない、人格を否定するようなパワハラが横行している、といった状態が常態化しているなら、それは紛れもない「黒」。一刻も早く逃げるべきです。

ですが、「毎日1〜2時間の残業がきつい」「繁忙期で帰りが遅くなるのがつらい」…もし、あなたの悩みがこのレベルなら、それは世間一般でいう「ブラック」の範疇には入りません。それをブラックと呼ぶなら、日本中の多くの企業がブラックになってしまいます。

あなたの「きつい」は、成長のための負荷?それとも、ただの搾取?

20代の仕事がきついのは、ある意味で当たり前です。知識もスキルも経験も足りないのですから、人より時間がかかるのは当然。そこで生まれる「きつさ」は、筋肉痛のようなもの。未来のあなたを作るための「成長痛」である可能性が高いです。

この時期に、必死で目の前の仕事に食らいつき、先輩の技術を盗み、多少の無理をしてでもやり遂げた経験が、30代以降のキャリアの土台になります。

問題は、その負荷が「成長」に繋がっているかどうか。もし、誰でもできるような雑務を延々とやらされているだけ、スキルアップの実感が全くない、体を壊すほどの労働を強いられているのに評価も対価も不当、というのであれば、それは「搾取」です。この見極めが何より重要。あなたの「きつい」は、どちらのタイプですか?

「ブラックだから」を、できない自分への言い訳にするな

ここが一番厳しい話です。よく聞いてください。

「ブラックだから」という言葉は、非常に便利な逃げ口上になります。これを唱えれば、自分が成長できないのも、仕事で成果が出せないのも、すべて会社のせいにできるからです。

一度、胸に手を当てて考えてみてください。あなたの周りの同期や、少し年次の近い先輩はどうですか?同じように「きつい」と言いながらも、工夫して仕事を終わらせたり、着実にスキルを身につけたりしていませんか。

もし、あなただけが「異常にきつい」と感じているのだとしたら、それは会社の体制ではなく、あなたの仕事の進め方や能力に問題があるのかもしれません。その現実から目をそむけ、「ブラックだ」と嘆いているだけでは、1ミリも成長できません。

本当の「黒」なら今すぐ逃げろ。だが「グレー」なら戦い抜け

では、どうすればいいのか。答えはシンプルです。

あなたの会社が、先ほど述べた「過労死ライン超えの労働」「賃金未払い」といった、法を逸脱した本物の「黒」なら、話は別。すぐに逃げる準備をしてください。勤怠記録やメールなどの証拠を確保し、労働基準監督署や弁護士に相談するのです。あなたの命や健康より大切な仕事など、この世に存在しません。

しかし、もし「きついけど、違法とまでは言えない」「成長の機会はありそうだ」という「グレー」な状態なら、安易に逃げるのは最悪の選択です。それは、目の前の成長機会を自らドブに捨てる行為です。

まずは、戦ってください。自分の仕事のやり方を見直す。上司に業務量の相談をする。もっと効率の良い方法を提案する。そうやって、今の環境の中で価値を発揮するために、もがき、あがくのです。その経験こそが、あなたをどこへ行っても通用する「強いビジネスパーソン」へと育ててくれます。

「きつい」から逃げるのは簡単です。でも、その先に本当の成長はありません。戦う覚悟を決めたとき、あなたの社会人としての本当の人生が始まります。

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